何かしらの事情があって、夫婦が一緒にいることが困難になると、別居や離婚って言葉が浮かぶこともあるよね。
離婚というと結婚するときよりず~っと大変だし、ちょっとハードル高いし、ひとまず別居っていう夫婦も少なくない。「奥さんが出て行ったらしいよ~」なんてたまに聞くことあるし。
我慢できなかったんだろうなぁ。
でもね、いざ別居してみたら、奥さんが想像以上に苦労するってケースも少なくないじゃない。
だから今回は、夫婦が別居するってのを妻の立場でシミュレーションしてみようと思うの。
夫婦の別居を妻の立場でシミュレーション
旦那に猛烈に腹が立って、もう別居よ!離婚よ!と言い放つだけは簡単だよね。
いや、その腹を立てた原因にもよるけど、ちょっと感情的になりすぎた、一時的な感情だった、なんて後で後悔しないように、一度冷静になってみるのも大事。
リアルに「夫婦の別居」をシミュレーションすることで、結果として自分がどんな立場に置かれることになるのか、どんな未来が待っているのか、じっくり冷静に考えたら、あなたのその気持ち、落ち着かせることができるかもしれないよ。
実は私もさ、本気で別居だ離婚だって考えたとき、じゃ、自分がどうなるか、っていうのをじっくり何日も考えたことがあるんだ。で、結果としては冷静になって、しかもちょっとスッキリできたんだ。
やっぱり自分がちゃんと生活していけるかどうかがポイントだもんね。それに、別居とか離婚って、周りも巻き込むことになるから、必ずしも自分ひとりで自由にしていい問題ではなかったりするし。子供とか、親とか。
少なくとも、一時的な感情や、自分の未熟さで人生を失敗する、なんてことは避けたいよね。
じっくりシミュレーションすると、「逃げ道がないわけじゃない」って思えるし、気持ちも整理されて、きっとあなたもスッキリするはず。
夫婦の別居を妻の立場でシミュレーション
夫婦が別居するとなると、超現実的に
- お金
- 家
- 家財道具
といったものが最低限必要だよね。これがなかったら普通に生活できないからなぁ。
夫婦の別居でお金についてシミュレーションしてみる
仕事もあるし、貯金もあるし、経済的に自立してる奥さんなら別居に踏み切るのも比較的簡単かもしれない。あとは心の準備くらいかな。
だけど、貯金もそんなにないし、仕事もパートで安定して稼いでるわけじゃない。もしくは専業主婦で働いていないとなったらそれはかなりキツイ、難しいはず。
やっぱり日々の生活にはお金が必要。無人島で0円生活できるわけでもないんだし。最低限のお金は必要。
- 食費
- 住居費
- 水道、電気代などの光熱費
- 医療費
- 養育費
- 衣類
- 携帯料金
- 交通費
とかね、どんなに節約しても削れない費用ってあるでしょ。
当たり前だけど、別居や離婚を考えるなら、やっぱりここってすごく大事で、ここから目をそらしてたら、大きな失敗をする可能性大。しっかり計画立てないとね。
夫婦は別居中でも「生活費を分担する義務」ってのがあるから、収入が多いほうが少ないほうに生活費を請求することもできるんだよね。
だけど、もしも支払ってもらえなければ家庭裁判所に請求手続きってのをする、なんていうことにもなりかねないわけよ。
これって、妻にとってはほんとに不安定なはなしだし、怖い。経済的にも自立していないと、別居をするという決断が、結果、自分をさらに苦しめるってことになる可能性があるってこと。相応の覚悟と準備が必要なんじゃないかな。
夫婦の別居で家探しをシミュレーションしてみる
夫婦が別居して妻が住む家。別居するとなったら夫婦で話し合ってここを決めることになるよね。
実家に帰るとかって選択肢があるならまだいいけど、なければ旦那が他に住むか、自分が他に行くかのどちらかになるじゃない。
妻が実家に住める場合
実家に住むにしても、両親が元気で、同居を歓迎してくれればいいよね。両親が高齢や病気なんかの理由で、必ずしも歓迎してもらるとは限らないだろうから、ここは両親次第だったりもするけど。
ただ、実家だと地域的に仕事がないなんてケースもあるよね。それだと生活費を自分で確保できないという状況になって困っちゃうね。
旦那が出ていく場合
旦那が実家に行く場合はそれはそれで旦那の実家を巻き込んで敵対しそうな予感。
いや、別居っていうだけで状況は悪化してるんだけど、修復も難しくなるかもね。そんなくらいなら別居より離婚しちゃったほうが気が楽かも。
でも、もしこれが可能なら、自分の家は確保できるという点では安心かな。
妻が家を出る場合
妻の自立 住まい探しと保証人
妻が家を出る場合で実家に帰れないとなると、自分でアパートなど住まいを探すことになるよね。
若くて働いていれば家賃を払えるかもしれないけど、それまで専業主婦だったりパートで働いてたという場合、毎月家賃を払っていくのも大変じゃない。
貯金がたっぷりある!っていうんならまだしも、パートだって病気して休めば給料もないわけだし、経済的にかなり厳しいことになる可能性があるよね。
そもそも最近はアパート借りるにも必ず連帯保証人が必須。もしくは賃貸保証とかって有料保証サービス契約が必須だったりする。要は、当人が家賃を払えない場合に保証が必要で、それがないと入居できないの。
妻の自立と住居に必要な諸経費
毎月の家賃はもちろんだけど、敷金や礼金、前家賃の他に賃貸保証や保険料など、費用もあれこれ加算されて家賃にもよるけど前金で10万~20万円といった初期費用が必要なんだから。
家賃は手取り収入額の3割くらいまでを上限として考えるといいんだって。
- 毎月手取り10万円の収入で家賃は3万円まで
- 毎月手取り20万円の収入で家賃は6万円まで
というのが目安。
これを参考にあなたの収入はいくらくらいなのか、家賃はどれくらいまで可能かな?
例えば、賃料が30,000円のアパート1室を契約する場合の初期費用を計算してみると、
- 敷金 30,000円
- 礼金 30,000円
- 仲介料 30,000円
- 前家賃 30,000円
- 賃貸保証 30,000円
- 火災保険料 15,000円
- 鍵交換費用 15,000円
といった項目が考えられます。あくまでも一般的な項目として、だけど、30,000円の家賃で合計180,000円が初期費用としてかかるわけ。
ちなみに30,000円の家賃というと、相場としては、かなり安い賃料。
1部屋タイプのバストイレが一緒になったユニットバスタイプの古めの物件がほとんど。もしくは和室2間の築年数が30年以上とか古めのアパートになるかな。
いろいろな物件、不動産業者があって、中には敷金や礼金がゼロというのもあるし、敷金が2ヶ月分とかいう物件もあるし、仲介料や鍵交換費用がかからない物件というのもあるから、物件によって初期費用だって一律じゃないけど。
あとこれも物件によるけど、契約2年ごとに更新料として数万円(もしくは家賃〇ヶ月分)、プラス火災保険の更新で15,000円くらいの費用がかかるのが一般的だったりもする。
住まいを確保するには、家賃はもちろん、諸経費でもこれだけ必要になるんだよね。
妻の自立と住まい探しの覚悟
なんとかなるでしょ~!っていう気持ちで乗り切れる女性ももちろんいるだろうけど、経済的に苦しければ家賃の安いところを選ぶしかないし、家賃が安いと住環境もほぼほぼ比例する。
おんぼろアパートでも全然生きていける!っていう頼もしい女性ならいいけど、もし立派なお宅に住んでいたなら、住環境のランク落とすって、結構大変だったりするよ。
ま、旦那といるよりおんぼろアパートのほうが天国♪っていうんならいいんだけど。
ただし、家賃は毎月ずっと払い続けなくちゃいけない。いったん滞ってしまうと、そこから持ち直すのはかなり困難ということも覚えておきたい。だって、1ヶ月分の家賃が払えなくて、翌月に2ヶ月分払えるようになるって、そりゃ難しいよね。実際こういう人は少なくないのです。
あとは住み込みの仕事を探すなんていう選択肢もあったりする。
とある温泉宿に泊まったときに担当してくれた仲居さん、離婚して住み込みで働いてるって言ってたなぁ。
そういう手もあるのかってね、勉強になったわ。
家財道具
新しい住まいを見つけたら、今度は家財道具が必要になるじゃない。布団、カーテン、タオル、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジくらいは最低必要なのかな。
そういったものを買いそろえるにもやはりお金がかかる。
最近は格安で手に入れる方法なんかもあるけど、大型のものだと車がないと運べないとか、これまたちょっと大変。
もしもこの生活が長く続かなくて元の家に戻るとか、ってなったら、こうした家財道具は無駄になるからね。冷蔵庫とか洗濯機なかは特に。処分も大変だし。
家財道具は値段もそこそこ、処分するのも大変で、ちょっと悩ましい。
なにより旦那の処分が一番大変なんだけどね。
別居のシミュレーションで気付くべきこと
別居した場合、妻の生活はどんな風になるのか、最低限必要なものに注目してみてみましたが、あなたはいつでも別居に踏み切れそうですか?
別居することでこうしたなかなか厳しそうな環境に身を置いて、精神的にどうなるか、今の生活と比較して、それでも明るい未来を想像、実行できそうなら、別居もありじゃないかな。
ただし、別居することによってあなたの身に起こることをリアルに考えてみて、長期的にやっていく勇気がない、不安しかない、という場合は、思いとどまるべき。
- 経済的に厳しいかも
- 寂しいかも
- 病気になったらどうしよう
- 仕事がなくなったら、働けなくなったらどうしよう
経済的にも精神的にも準備ができてないと、こういった不安に押しつぶされちゃう。それに、なにより、それ程度の覚悟なら、そこから一人で生きていくのは難しいでしょ。
本当にひどい状態で抜け出さなきゃならないようなら、別居するっていうのも必死。そんな生易しいこと考えてられないもんね。
実は自分は幸せなのかも?
感情的に別居を宣言していい立場なのかどうか、こういうシミュレーションでリアルに想像してみると、あれ、もしかして私って幸せなのかもって気づいたりしない?
いろいろ文句言ってるけど、改めて考えてみると、実は今の状況って割といい環境かもって。文句言ってるのって贅沢だったかも。ってね。
そしたら、自然と旦那への感謝にもつながったりしてね。で、もしかしたら、旦那へのイライラが昨日よりひとつ減って、ちょっと優しくできるかも。
あなたにそんな変化があってあなたの笑顔が増えたら、旦那の態度もちょっとずつ良くなるかもしれないよ。
男の人って単純だから。
笑顔が増えたら、別居は忘れて前向きに
もしもそんな好循環が生まれてきたら、これまでの悪循環を断ち切るきっかけになるんじゃないかな。
自分が別居した先のことをシミュレーションするって、なかなかいいことだと思うんだよね。現実を悟るためにも。
自分がどんなに幸せか見えてなくて、文句ばっかり言ってるって、人生もったいない。だって実は「贅沢な悩み」なのかもしれないもん。
シミュレーションして、それでも別居する、離婚するという方向に迷わず進めるなら、それはきっと大丈夫というか、正しい選択なんだろうね。
でももし、シミュレーションしたことで夫婦関係を改めてやり直してみようって気づけたなら、それはそれできっといい方向に進むでしょう。きっと決意が違うから。
幸せでいられることに、やっぱりお互い感謝しないとね。感謝や思いやりがなかったら、お互い長くは続けられないもん。
さいごに
旦那にイライラ、嫌い!っていう思いが蓄積して、いよいよ別居したい!離婚したい!なんて考えるようになったら、一旦冷静な気持ちでシミュレーションしてみるといいよね。
シミュレーションしたうえで、自分が旦那と別々に生活していくことをちゃんと想像できるなら、その決断もありなんでしょう。
ただ、漠然と別居すれば幸せになれるとか、離婚すれば自由になれるとか、一時的な感情で行動するともしかしたら後悔するかも。
いろいろな選択肢を真剣に考えて、自分の状況を振り返ってみると、あれ、結構幸せじゃん、ってなる可能性もあるし。
シミュレーションしたら、何か今までと違う景色が見えるはず。アパート探しでもして、現実を直視してみましょ!きっと気持ちもスッキリ前向きになるよ。
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